『無知の知』という言葉、聞いたことがありますか?おそらくほとんどの人が一度は聞いたことがあるとは思いますが、これはギリシャの哲学者ソクラテスが提唱したものです。意味としては文字通りですが、「自分が無知であることを知っている」状態のことです。
その『無知の知』ですが、細谷功さんの書籍『考える練習帳』のなかで、このように表現されています。
では、『無知の知』について、どのように知ることができるのでしょうか。おそらく普段の実生活の中だけでは難しいのではないでしょうか?それを知る手段が、やはり読書になるのです。
この理由について、岡崎武志さんの『読書の腕前』において次のように述べられています。
ひとつはっきりしているのは、私の場合、本を読むことによって、自分がいかにものを知らないかを確認できる、ということだ。自分は知らないことだらけだ、ということが本を通してわかる。つまり、知らないことを知ることで、はじめて「それを知らなかったこと」に気づくのである。そして、知らないことを知ることは、つねに気持ちがいい。
『無知の知』、普段中々気づきにくいものです。人は往往にして「自分は知っている!」と思いがちです。
このことに気付けるか、それが自己成長の第一歩になるのではないでしょうか?